皆さまこんにちは。
酒田達臣です。

皆さまは、
私たち治療家やセラピストの元に
通常の患者さんに紛れて、
「重大疾患」の患者さんがいらしている頻度は

…どのくらいだとお考えでしょうか?

数年間にお1人?
あるいは私たちの元に、来られることはない?

…その前に、
私たちが使える「手段」には何があるでしょう?

ご承知の通り、
「問診」と「身体所見」だけですよね。

それだけで重大疾患など
見つけ出せるはずがないと、お考えの方々も
いらっしゃることと思います。

しかし、その手段をフル活用することで、
私たちでも、重大疾患を見つけ出せることが
あります。

例えば、

脳腫瘍 →5名
脊髄腫瘍 →2名
心不全 →2名
急性期脳梗塞 →多数
悪性腫瘍 →多数
(甲状腺癌・皮膚癌・乳癌・胸腹部内臓の悪性腫瘍・悪性リンパ腫など)
…etc.

これは、実際に当院で発見させていただいた
患者さんの
ごく一例です。

この患者さん達が来院されたきっかけは
「腰が痛くなった」「転んで肋骨を痛めた」
「歩いていて膝をガクッとやった」…
そのような、一般的な訴えでした。

そしてこれらのすべては、
下記の5つの手段のみによって、
病態推論にたどり着いたものです。

5つの手段とはすなわち
①問診、
②視診、
③触診、
④整形外科的徒手検査法、
⑤神経学的徒手検査法。

これらの、ごく基本的な「医学的身体所見のみ」で、
いくつかの推測疾患に絞り込み、
そしてすべてを
該当する診療科の専門医に紹介、
確定診断をいただいて参りました。

この他にも
専門医紹介の結果、
直ちに手術や、
高度専門治療が必要と診断された患者さんが
多数いらっしゃいます。

「私たちの元にも、私たちが抱えているべきではない、
そういう重大疾患の患者さんがいらしている」

―これが事実だと思います。

正確な頻度は、
まだ統計を検証していませんので
申し上げられませんが、
かなりの頻度であるというのが、私の感覚です。

少なくとも、年に1人というレベルではない。

多い年で
年間500例の紹介状を、
専門医に書いて参りました。
言い換えると、それだけ、
紹介が必要な患者さんに出会わせていただいてきた、
ということになります。

私の役目は次のことだと思っています。
それは、
『その重要な症例の情報を、余すところなく
セラピストの皆さまにお伝えをし、
共有していただくことで、その情報を
皆さまの目の前の患者さんに
お役立ていただくこと』

「鑑別判断」の
“技術”と
“必要最低限の知識”と
“スピリット”。

この3つをご一緒に学びながら
患者さんに隠された病態を
少しでも見つけ出し
「大事な場面でもお役に立てるセラピスト」を
目指しませんか?

その先には、
同じ情熱を持つたくさんのドクターや
セラピストとの出逢いが待っています。

さて、本セミナーでは、
この他にも、ご参考までに
私が行ってきた、専門医との連携の方法や
必要となる医学的知識とスキルを
効果的に身に付ける方法も、
お伝えをしていきます。

https://mediways.co.jp/topics/20200209/