<税を追う>柔道整復師 不正請求横行 「白紙の小切手」水増し
全国の接骨院や整骨院で約三万八千五百件もの莫大(ばくだい)な療養費の不正・不当請求が明らかになった。今回明らかになったのは二〇一七~一八年度の二年間に企業の健康保険組合に請求があった分だけ。柔道整復師による不正請求は以前から指摘されており・・・
白紙の療養費支給申請書に予め患者から署名をもらうという、いわゆる白紙委任について、書かれた記事。
患者照会やレセプト点検会社のチェックも入るが、量が膨大で追いつかないのが現状。そもそもの問題の原因は、受領委任制度であり、更に、白紙委任が当たり前の様に行われているという事。
この問題については、療養費検討委員会で議論されていたが、具体的解決策は出ていません。
2017年1月18日 第9回社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会議事録
そもそも何故、業界では当たり前の事として行われているかというと、当時、参議院議長の江田五月氏が、平成19年10月9日付で福田康夫内閣総理大臣から、次の様な答弁書が出されている事です。
当月の最後の施術の際に患者が一か月分の施術内容を確認した上で署名を行い、これを作成することが原則であるが、柔道整復師の施術所への来所が患者により一方的に中止される場合があること等から、患者が来所した月の初めに署名を行い、当該申請書を作成する場合もあることは、厚生労働省としても承知している。
個人的には、請求する柔道整復師の倫理、モラルの問題も当然ありますが、制度自体の問題解決を急いだ方が良いと思います。
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プロフィール
- 整骨院・治療院業界で17年。IT活用で業界活性化と価値向上を目指す活動中。始動 Next Innovator 2018(第4期)、中小機構BusiNest「アクセラレーターコース」受講。妻と2児の4人家族。趣味は自転車。